品種の違う製品を必要なだけ生産するのがさくら精機の特徴。これは、同じ製品でさまざまな種類に対応する多品種少量生産 とは明らかに違います。時代の動きや市場の変化に応じて、品種の異なる製品を同じ製造ラインで造るのですから、いわば 変品変量生産。究極のフレキシブル生産システムなのです。製造マシンの単純なライン化 では実現できませんが、だからといって、一つ一つ手作業で仕上げてもだめ。変化の激しい今の時代には、タイムリーな製品 供給が必要だからです。独立性と効率性・・この矛盾する二つの課題を同時にクリアするのが、さくら精機独自の生産システ ム。どこにもマネできない"造る力"がこれなのです。

数え切れないほどの金属加工製品を本社工場で生産。名張工場はボード専用ラインですから、実質はわずか1工場で幅広い 金属加工を行っていることになります。でも、さくら精機の実力はこんな器用さばかりじゃありません。例えば、紙の束に 穴を開ける穿孔ドリル。この製作にはきわめて特殊な技術とノウハウが要求されます。紙の種類や穴の形状などの穿孔条件 によって、ドリルの仕様や回転数が変わります。間違った仕様では、ドリルが無惨にも折れてしまうのです。実用に耐える ドリルを製造する企業としては、現在さくら精機を含めて世界のわずか3社だと言わ れています。さらに世界中に7〜8社ある穿孔機器メーカーの中で、実は最適なドリルを自社で製造し、提案できるのは さくら精機だけなのです。

ついさっきまで製本機器の部品を加工していた機器で、学校用書庫の素材を造る。塗装ロボットには、 形も素材も異なる部品が、時間単位で次々と送り込まれます。大量生産ラインでは考えられない多種多様な製品造りも、 さくら精機ならごく当たり前。ミスやトラブルもなく整然と進められているのです。そんな離れ業を成し遂げられるのは、 コンピュータ利用による生産管理システムが発達しているから。品種も生産量もばらばら、複雑極まる生産計画も、電子の思 考回路をもってすれば決して無理難題ではありません。もちろん、機械を操作する人間の頭脳が大切なのは言うまでもないで しょう。さくら精機の生産管理業務は、いつも新しい状況に対応したアイデアが求められる クリエイティブワークであり、コンピュータと人間の経験や英知の共同作業なのです。

着実に設備を増やし、生産力を強化してきました。必要とするマシーンやシステムは、その投資金額の大小に関わらず思い切って 導入します。ほしい設備はガマンしない・・そんな贅沢ができる理由もまた、さくら精機ならではの多角的な事業展開にあります。 製品それぞれが事業の柱。たとえその中の一本が傾いたとしても、他の柱が企業の屋台骨を しっかりと支えてくれるからです。きわめて安定した企業基盤がベースにあるから、安心して 新しい技術研究や製品開発に挑戦できる。そして、事業がさらに厚くなり、安定力も企業力もパワーアップしていきます。さくら 精機なら、安定した中で、いつの時代も変化に富んだ新しい技術に挑戦できます。誰もが 想像するモノを創造するチャンスに恵まれた会社なのです。